一般社団法人トラウマ・リカバリー研究所

Activities

活 動

International Activities

国際活動・連携

国際共同研究

2016年から9年にわたり、パートナーからの暴力や性暴力、子ども虐待などのジェンダーに基づく暴力(Gender-based Violence:GBV)のトラウマリカバリーに関する国際共同研究を続けています。

この研究所のメンバーであるDenise Saint Arnault(University of Michigan)によって、日本、アメリカ、ギリシャ、トルコ、フィンランド、アイスランドなど13か国の33名のトラウマの研究者から構成するトラウマリカバリーの国際共同研究チーム(Multicultural Study of Trauma Recovery consortium:MiStoryが創設され、研究所の代表理事であるキタ幸子、メンバーのLaura Sinko(Temple University)、ギリシャのKleio Koutra(Hellenic Mediterranean大学)が理事となり、世界のトラウマリカバリー研究をけん引しています。

これまでに世界のGBVのサバイバー300名以上に絵や図、写真を用いて、人生の物語の語りを促すインタビュー調査、2000名を超える方々にアンケート調査させていただきました。これは世界でも最大規模のトラウマリカバリーのデータセットです。

その豊富なデータを基に、多様なトラウマリカバリーの特徴を文化・ジェンダー・リカバリータイプの観点から分析し、文化・ジェンダーといった多様性に配慮した国際的に汎用性が高いケアガイドブックを開発しています。

この研究チームでは、毎月1回、オンラインで集まり、近況報告や研究の相談、国際比較研究の計画・実施、データ解析などを行っています。また2年に1回、対面でのリトリートを行っています。お互いの専門性や個性を尊重し合い、困難な時は支え合い、嬉しい報告は皆で喜び合う、そんな温かい雰囲気の中、常に新しい方法論に挑戦し、世界に新しい知見を発信し続ける、そんな高い情熱とビジョンをもったチームです。

国際協働事業

Our Wave Japanの開設と米国チームとの連携

Our Waveは2019年にアメリカで創立され、これまで、60か国、26万人以上のサバイバーが利用している世界最大規模のオンラインプラットフォームです。日本のトラウマサバイバーの方々がOur Waveのコミュニティやサービスを参加・利用できるように、Our Waveの創設者であり、この研究所のメンバーであるカイル・リントン氏、ブレンダン・マイケルセン氏、ローラ・シンコ氏の多大なご理解とご協力を得て、Our Waveの日本版である「Our Wave Japan」を立ち上げました。

今後も、米国のOur Waveとは、より幅広い層も視野に入れたトラウマリカバリーの総合的なプラットフォームの構築に向けて、本研究所と密に連携を取りながら、進めてまいります。

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